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2025年8月1日
「話し上手は人を惹きつける」とよく言われます。しかし実際のところ、人間関係やビジネスの場で本当に力を発揮するのは“聞き上手”の方です。なぜでしょうか?
SNSやYouTube、プレゼンのハウツー動画などを見ていると、「いかに話すか」のテクニックがあふれています。たしかに、話す力は重要です。しかし情報過多の現代、誰もが「話したいこと」を持っている一方で、「じっくり話を聞いてくれる人」は意外なほど少ないのです。
つまり、「相手の話に耳を傾けられる」というシンプルな力が、希少で価値あるスキルになっています。
人は本能的に「自分の話を聞いてほしい」「理解されたい」と願っています。
相手が自分の話を真剣に聞いてくれると、安心感や信頼が芽生えます。
ビジネスでもこれは同じです。優秀な営業マンほど、「自社製品の良さを話す前に、相手の悩みを徹底的に聞く」と言われます。相手の言葉にじっくり耳を傾けるだけで、「この人は自分の味方だ」と思わせることができるのです。
聞き上手は、相手の本音やニーズを引き出す力があります。
こうした情報は、友人関係の距離を縮めるにも、商談をスムーズに進めるにも不可欠です。話す側よりも聞く側の方が、実は主導権を握れる場面が多いのです。
話が上手な人は場を盛り上げるのが得意ですが、ときに“自分ばかり話す人”になりがちです。聞き手が疲れ、会話の満足度が下がってしまうリスクがあります。
一方、聞き上手は相手に「たくさん話させる」ことで、相手自身に**“会話の満足感”**を持たせます。人は「楽しかった」と感じるとき、「自分がたくさん話せた」ときのことが多いのです。
「じゃあ、どうすれば聞き上手になれるのか?」
コツはシンプルですが、奥が深いものです。
→アドバイスしたくなってもぐっと我慢。相手が十分話し終えるまで待つことが大切です
→「なるほど」「それは大変でしたね」と共感を示し、「具体的にはどんなことがあったんですか?」と質問することで、相手はもっと話したくなります。
→言葉の内容だけでなく、「この人は今嬉しいのか、困っているのか」を感じ取ることが重要です。