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2025年7月11日
「映像をつくってみたい。でも何から始めればいいの?」
そう感じたことはありませんか?いまや映像制作は、企業のプロモーションから個人のSNS投稿、教育コンテンツに至るまで、あらゆる場面で求められる表現手段になりました。とはいえ、初めて映像づくりに挑戦する方にとっては、企画、撮影、編集…とやることが多すぎて、ハードルが高く感じてしまうのも無理はありません。
このコラムでは、初心者でも無理なく理解できるように、映像制作の流れを「企画」から「納品」まで、ステップごとにわかりやすく解説します。「ゼロからでも映像はつくれる」と実感していただけるよう、丁寧にご案内しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
映像づくりは、いきなりカメラを回すわけではありません。まずは「何のために、誰に向けて、どんな映像をつくるのか」を明確にする“企画”が最初のステップです。
例えば、「自社の商品を紹介するプロモーション動画」と「結婚式で流すプロフィールムービー」では、撮る内容も雰囲気もまったく違いますよね。
ここでは下記の3点を整理しておくことをおすすめします:
この企画の段階がしっかりしていれば、以降のすべての工程がブレなく進行できます。
企画の内容が固まったら、次は「どういう流れで映像を進めていくか」を考える構成のフェーズです。ここで作るのが、構成案や台本(ナレーション原稿)、そして絵コンテです。
これをもとに、どの場面で何を撮るのか、誰が話すのか、必要な素材は何かを洗い出します。
絵コンテを簡単なスケッチや箇条書きで作るだけでも、撮影時の迷いが減り、現場がスムーズになります。
いよいよ撮影!…の前に、しっかり準備を整えましょう。必要な機材やロケ場所、出演者とのやりとりなど、事前確認が映像の質を大きく左右します。
また、室内で撮影する場合は背景の整理、外で撮る場合は天候や時間帯のチェックも重要です。段取りを整えておくと、本番で余裕が生まれます。
撮影では、「想定したカットをしっかり押さえること」が第一の目的です。でも実は、それ以上に大切なのが“余裕を持って撮る”こと。つまり、撮り逃しや編集時の不足を防ぐために、予定外の素材も撮っておくということです。
複数人での撮影なら、現場での役割分担も決めておくと効率的です。
撮影が終わったら、いよいよ編集のフェーズです。ここでは「不要な部分をカットして、必要な順番に並べ、効果を加える」ことで、初めて一本の作品が完成します。
編集ソフトは、初心者ならCapCutやiMovie、中級者以上ならDaVinci ResolveやAdobe Premiere Proが使いやすいです。
BGMには著作権に配慮したフリー音源を活用し、視覚と聴覚の両方から伝わる作品に仕上げましょう。
完成した映像は、いよいよ納品または公開の段階へ。個人利用ならSNSやYouTubeなど、法人案件ならクライアントへのデータ納品が一般的です。
クライアント向けなら、修正の対応フローも明示しておくとスムーズです。
また、公開後の反応を見て改善していくことが、映像制作スキルをさらに伸ばす秘訣です。
映像制作は一見ハードルが高そうですが、流れを理解してひとつずつ進めていけば、確実に完成までたどり着けます。
本コラムで紹介したステップを改めてまとめると以下の通りです:
大切なのは、「完璧を目指す」よりも「まずは1本をつくってみる」こと。経験を重ねるうちに、撮影も編集もどんどん楽しくなっていきます。
映像は、言葉や写真だけでは伝えきれない“空気感”や“感情”まで届けられる、とても強力な表現手段です。
あなた自身の想いやストーリーを、映像という形で世の中に伝えてみませんか?
その最初の一歩を、ぜひ今日から踏み出してみてください。